家づくりの魂が込められたモデルハウス。
 「家を建てたい」と思った時に、多くの方が「まずは行ってみよう」と思うのは、複数のモデルハウスが建ち並ぶ、住宅総合展示場ではなのかもしれません。手っ取り早く、たくさんの家を一度に見てまわれるのは、確かに便利ですね。展示場を見学していると、その多くは家が大きく、やけに豪華で立派です。自分の暮らしとは…ちょっとかけ離れているように感じることはありませんか?
 秋田流儀の4社でも、それぞれに常設のモデルハウスを公開しています。彼らのモデルハウスの特徴は、等身大の生活をイメージできるよう、住むことを前提にプランニングし、細部までしっかりと建てていることです。目に見えない部分にも、持っている技術のすべてを集約させています。何棟か見比べてみると、実際の家とモデルハウスとのギャップの無さに気づくはずです。
 不特定多数のお客さまを対象に「見せる」だけの家。一組の家族の暮らしを想定した「暮らす」ための家。似ているようにも見えても、このふたつには、大きな違いがあります。総合展示場を先に見るか、地元ハウスビルダーのモデルハウスを先に見るか、見学する順番を変えるだけで、理想とする住まいのイメージが変わるかもしれません。
 秋田流儀のメンバーのモデルハウスは、数年ごとに建て替えられています。ここは、見学の場でもあり、新しい商材を実験するための場にもなるようです。これまでに使ったことのない新しい商材を、何も知らない状態で、お客さまの新築で試すわけにはいきませんからね。モデルハウスは、この先の提案に向けてのプロトタイプとなるものなのだそう。「豪華さや見た目の美しさでインパクトを残す、化粧のようなモデルハウスは決して作らない」と、みんなが口を揃えて話していたのが印象的でした。
 秋田流儀のモデルハウスを見学した後に、ぜひ足を運んでもらいたいのは「完成内覧会」です。オーダーメイドの家づくりは、ハウスビルダーとオーナーとの共同作業です。理想の家をかたちにしていくまでには、じっくりと話を聞き、語り合い、信頼関係を結んで提案するプロセスが大切です。家族のこと、趣味のこと、仕事のこと、休日の過ごし方や将来のこと…。完成させた一棟の家には、それぞれのストーリーがあり、そこに住まう家族の想いやテイストがあちこちに反映されています。内覧会のほとんどは、数日間の期間限定。いつでも見学できるわけではありません。また、「モデルハウスがあるから」と、内覧会そのものを行わない住宅会社も多いようです。「限られているこの機会を見逃さずに足を運んで欲しい」と、つくり手たちは話します。
コラム「秋田流儀」、次回のタイトルは「喜ばれるための手間を惜しまない」。
いまこのハウスビルダーで働いている理由は何なのか?そのことをテーマにお届けします。
更新は毎週金曜日です。次回もお楽しみに!

秋田流儀のコラムは、毎週更新。担当ライターIが、
「家づくり初心者」の目線からプロの作り手たちに、
さまざまな質問やテーマを投げかけていきます。