ビルダーの家づくりは「ワンストップ」。
 同じ注文住宅でもハウスビルダーと建築家のつくる家の違いを決定づける要素は何だろう?家づくり初心者の私がぼんやりと感じていたのは、インテリア雑誌やテレビ番組の影響のせいか、個性やスタイルを大切にしたい人が建築家に依頼をする、といったものでした。その建築家が持つカラーや過去の実績を見て、自分の好みに近ければその方に依頼する、という方も少なくはないと思います。
 そしてもちろん、ハウスビルダーの建てる家だって、住まう人の希望を家づくりに反映させていく手法は同じです。似ているようであり、何かが違う。その何かが自分でもよくわからないままでいました。ハウスビルダーは施工も自社で行う。建築家は施工を手がけない。明確な違いは、ここにあるとのこと。
 建築家は設計・監理をするのが仕事で、実際の建て方は、別の施工会社に委ねます。決まった職人さんを抱えているケースもあれば、金額と見合わせて入札で決めるケースもあります。いずれにせよ、設計と施工は切り離されているので、別々の契約を結ぶ必要があります。その場合、アフターメンテナンスはどこが窓口になるのでしょうか?。
 ハウスビルダーのメリットは、「ワンストップ・サービス」で済ませられること。相談も、契約も、資金計画も、設計も、施工も、アフターサービスも、ひとつの会社で責任を持って、すべてを行います。責任の所在がはっきりしている分、リスクも一緒に背負う。だから、デザインの個性や遊びを重視する以上に、長い目で見た暮らしやすさや素材選びを優先する。「会社が変わらないからこその安心感がある」。地元ハウスビルダーに家づくりを依頼したお客さまの話を聞くと、それが決め手だったというご意見も、けっこう出てくるようです。
次回のタイトルは「キーワードは『知る』」、おいしい話題を少々交えながら。コラムの更新は毎週金曜日です。どうぞお楽しみに。

秋田流儀のコラムは、毎週更新。担当ライターIが、
「家づくり初心者」の目線からプロの作り手たちに、
さまざまな質問やテーマを投げかけていきます。